買取日記
BLOG英国シルバーウェアのホールマークの読み方
イギリスのシルバーウェアの多くは、ホールマークといわれる刻印が押されています。今回はその読み方を紹介します。
ホールマークとは
銀、金、プラチナなど、貴金属の純度を証明するために打刻される刻印のこと。国や時代によってさまざまな刻印が存在します。そのなかでもイギリスの刻印制度は厳格で、刻印を見れば、何年にどの工房で作られたものか知ることができます。
ホールマークの読み方(イギリス編)
ホールマークにはそれぞれ次のような意味があります。
種類 | 意味 |
---|---|
アセイマーク (産地刻印) | どの都市で検査したかを示しています。ラインオンはロンドン、錨はバーミングガム、薔薇もしくは王冠はシェフィールド。 |
スタンダードマーク (純度刻印) | 銀の純度を示しています。スターリングシルバー(純度92.5%)を示す”歩くライオン”、ブリタニアンスタンダード(純度95.84%)を示す”女神ブリタニア”の2種類があります。 |
デートレター (年号刻印) | 枠の形と文字の組合せで、検査を受けた年を示しています。この年号が”制作年”となります。 |
メーカーズマーク (工房刻印) | どこの工房で作られたかを示しています。 |
デューティーマーク (徴税刻印) | 納税時期を示しています。(1784〜1890年のものに限る) |
デートレターの調べ方
デートレターから年号を調べるには、こちらのガイドブック『English Silver Hall-Marks』を使います。
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中身は全部英語ですが、絵柄で調べるので英語の知識は不要です。
デートレターは、アセイマーク(産地刻印)順に掲載されているので、まずアセイマークからシェフィールドのページに絞り、次に左下にデートレターの枠の形があるので同じ形のコーナーを探します。最後はアルファベットで絞れば年号が見つかります。
ってことで、今回のものは”1990年にシェフィールドで検査されたマッピン&ウェッブのスターリングシルバー製のもの”ということがわかりました。