買取日記
BLOGイタリアン・フルーツの思い出
こんばんは、チカです。今日は私たちがまだ食器に興味を持ちはじめたばかりの頃の話をしたいと思います。ちょっと恥ずかしいお話です。
ある日、都内に買物にでかけた帰り道、公園でフリーマーケットが開催されているのを見かけました。
そのころはまだユースケがリサイクルショップのホームページのお手伝いをしはじめたころで、“ブランド食器の中古販売”という商売があるのを知ったばかり。ブランド名もほとんど知らないころです。
なのになぜか、俺は食器がわかる!となぞの自信をみなぎらせているユースケ…
「いくぞ!」とひっぱられて向かったフリ―マットの会場。いま思えば、家庭の不用品中心のバザーのような雰囲気だった気がします。でもそのときは、ユースケの自信たっぷりの態度とひさしぶりにフリーマーケットにきたワクワク感で、ちょっとテンションがあがっていたんだと思います。
「あれは、イタリアのあれや」
ブラブラと眺めていると、突然足をとめるユースケ。その目線の先では、上品なご夫人が食器を並べているところです。
「あれは、イタリアのあれや」
耳元でささやくユースケ。「イタリアのあれや」と言われましてもワタシにはさっぱりわかりません。
「リチャード・ジノリってブランドのイタリアン・フルーツってシリーズだよ。」
お、ブランドだけじゃなくて、シリーズ名まで知ってるんですか。なんかすごい!詳しい!そこまで言うならたぶんそうなんでしょう。
「高級品だよ」
ユースケはそう言ってますが、5枚で1,000円って値札がついてます。なに?いきなり超掘り出し物発見ですか?!
「よし、買いや!(なぜか関西弁)」
自信たっぷりに指令をとばすユースケ。購入はワタシの役目のようです。ドキドキしながらお皿を手にとって裏の刻印を確認します。
こ、CORELLE(コレール)…
おいー!全然違うじゃないかー!!
刻印をじっと見つめるワタシの姿が、出品者の夫人には悩んでいるように見えたんでしょうか。やさしく声をかけてくれました。
「それ、5枚で500円でいいわよ」
今日の一皿:コレール
そのときのコレールのお皿がこちら。あれから数年たちますが大事に使っています。そして、この皿を見るといつも思うのです、どこもイタリアン・フルーツと似てないと…