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ハルシオン・デイズと4つのロイヤルワラント

ハルシオン・デイズと4つのロイヤルワラント

先日、ハルシオン・デイズのエナメルボックスをまとめてお買取させていただきました。ハルシオン・デイズは3つのロイヤルワラント(王室御用達)を取得していますが、シオリには4つのマークが?

ハルシオン・デイズとは

HALCYON DAYS

1970年にスーザン・ベンジャミンが創業したイギリスのブランド。18世紀中頃に使われていたエナメルボックスを伝統技法で復刻、時計、アクセサリー、ティーウェアなど、新しいカテゴリーも加えながら、現在もエナメル製品を作り続けています。

Halcyon Days

人気のエナメルボックスは、当時は葉タバコやつけぼくろ入れとして使われていましたが、現代では薬やアクセサリーなど身近な小物入れとして人気があります。小さなサイズのものは乳歯を入れたりもするそうです。

ロイヤルワラントとは

イギリスをはじめ、スペイン、デンマーク、ベルギーなどの王室に対して、高品質な商品(またはサービス)を提供できる証として与えられる称号のこと。

ハルシオン・デイズはイギリスのブランドなので、イギリス王室のロイヤルワラントを取得しています。

Three Royal Warrants | Five Decades of Royal Warrants | Halcyon

現在イギリスではエリザベス女王、エディンバラ公(フィリップ殿下)、ウェールズ公(チャールズ皇太子)の3名がロイヤルワラントを与えることができます。ハルシオン・デイズはその3つ全てを授与された数少ない企業です。

4つの目のロイヤルワラントは誰のもの?

さて、ここでまでが前振りです。ハルシオン・デイズは現在3つのロイヤルワラントを取得していますが、今回お買取したハルシオン・デイズのお品物についていたシオリにはマークが4つ描かれています。

Royal Warrant / HALCYON DAYS

一番左はエリザベス女王、左から二番目はエディンバラ公(フィリップ殿下)、一番右はウェールズ公(チャールズ皇太子)のロイヤルワラントですが、右から二番目は誰のものなのでしょう?

Royal Warrant(The Queen Mother)

マークのところを拡大してみました。中央のマークにご注目ください。ちょっと読みにくいですが、“The Queen Mother”と書いてあります。「クイーンのお母さん」つまり「エリザベス2世の母親」ってことです。

エリザベス2世の母親(エリザベス皇太后)

お名前はエリザベス・アンジェラ・マーガレット・ボーズ=ライアン。1923年にヨーク公アルバートと結婚、1936年に夫が国王に即位(ジョージ6世)したので王妃に。しかし、1952年にジョージ6世が崩御、長女のエリザベス2世が跡を継ぎ即位しました。その際、”エリザベス王妃”が2人では混乱してしまうため、エリザベス皇太后と呼ばれるようになったとのこと。(詳しくはWikipediaをご参照ください)

4つ目のロイヤルワラントは、エリザベス皇太后のもの

4つ目のロイヤルワラントはエリザベス皇太后のものだったのですね。ただ、2002年にお亡くなりになったため、この方のロイヤルワラントが廃止になり、現在の3つになったというわけです。

投稿者のコメント

気になっていた疑問が解けてスッキリ!それにしても全てのロイヤルワラントを取得しているのはすごいですね。

(更新日:2018年11月18日)

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